35歳からの手探り妊活から初めての出産

35歳から始めた妊活から出産の記録です。低AMH発覚で焦ってます。

私の父と赤ちゃんのこと

こんにちは、はるよこいです。

 

 

私はタイミング法を半年、人工授精4回して、その後の1回目の体外受精で今お腹にいる赤ちゃんを授かりました。

 

 

私たち夫婦にとって、人工授精から体外受精へのステップアップはかなりハードルの高いものでした。

金銭面はもちろん、通院にかける時間も人工授精とは大きく異なります。

また、採卵の痛みやホルモン補充による体への負担があることも精神的にかなり影響していました。

 

 

そんな中で体外受精を決めたひとつの理由は私の父の入院でした。

父は体調不良による突然の入院からステージ4の癌と診断され、既に全身転移している状態でした。

 

 

父の病状を聞いて、私はどうしても父を孫に会わせたいと思いました。

今まで希望が見えなかった人工授精から少しでも可能性が高い体外受精へステップアップしようと決断しました。

私の勝手な決断に賛成してくれて、協力してくれた旦那さんには感謝しかありません。

 

 

採卵後、すぐに新鮮胚移植をして、病院で1回目の判定をするはずだった日、父は亡くなりました。

父が亡くなったその朝に私は初めて妊娠検査薬の陽性反応を見たのです。

 

 

急いで病院に駆けつけた時、父はもう話ができる状態ではありませんでした。

もしも話ができたなら、父にだけは妊娠の可能性があることを伝えたかったです。

 

 

私は父がおなかの赤ちゃんを連れてきてくれたんじゃないかと密かに思っています。

私たちの赤ちゃんはのんびり屋さんで、なかなかおなかに来てくれませんでした。

だから、見かねた父が亡くなる前に赤ちゃんをこちらに連れてきてくれたんじゃないかなと。

そして、初期の出血や不安な時も父が必ず守ってくれると毎日自分に言い聞かせて過ごしていました。

(亡くなった後もなんでもお父さんに頼ってごめんね)

 

 

生きている間に腕に抱かせてあげられなかったことは今でも後悔しています。

きっとこの子は父に守られて無事に産まれてきてくれる、そう信じて残りの妊婦生活も頑張ります。

 

無事に産まれてきたら、おじいちゃんの写真を見せながらたくさんの思い出話を聞かせてあげよう。